Jane Monheit : Taking a Chance on Love (2004) / テイキング・ア・チャンス・オン・ラヴ
この4作目のアルバム『Taking A Chance On Love』(邦題『テイキング・ア・チャンス・オン・ラヴ』)は歌手ジェーン・モンハイトを一挙にメジャーにしたが、まずまずそれに値するアルバムといえる。今までにも証明済みだが、モンハイトは、ポップスの親しみやすい感じとジャズの豊かな複雑さのバランスをうまくとり、アメリカのスタンダードナンバーの魅力を正統な演出でうまく引き出している。こうした曲は、もっとひどい歌い方をされやすく、実際ひどい目にあってもきたが、ここでは構成やメロディー、変わったアレンジなどで勝手に変更されることはなく、たぐいまれなモハイトのテクニックによって生き返っている。また、モハイトの並外れた歌唱力、声の色彩、表現方法が、それぞれの歌に芸術性を生んだ。ゲスト・シンガーのマイケル・ブーブレ、ベースのロン・カーターとクリスチャン・マクブライド、ギターのロメロ・ルバンボらすばらしいメンバーの参加により、スモール・コンボから、オーケストラ、ストリングスとの共演までのさまざまな編成で巧みに盛り上げている。中でもすばらしいのは、しなやかな「Embraceable You」(邦題「エムブレイサブル・ユー」)、魅惑的に編曲された「Dancing in Dark」(邦題「ダンシング・イン・ザ・ダーク」)、軽快なビーボップ風「Honeysuckle Rose」(邦題「ハニー・サックル・ローズ」)だ。(Tad Hendrickson, Amazon.com)
・ amazon : Taking a Chance on Love (2004)
・ Google Play Music : Taking a Chance on Love (2004)
・ apple music : Jane Monheit : Taking a Chance on Love (2004)
Spotify : Taking a Chance on Love (2004)
ディスク:1
1. Honeysuckle Rose
2. In The Still Of The Night
3. Taking a Chance on Love
4. Bill
5. I Won’t Dance
6. Too Late Now
7. Why Can’t You Behave?
8. Do I Love You?
9. Love Me Or Leave Me
10. Embraceable You
11. Dancing in the Dark from “The Band Wagon”
12. Over the Rainbow