前作『イン・ア・ドリーム』から2年。甘美な歌声と、時代を見つめてサウンドに同化させる確かな手腕を併せ持つグレッチェン・パーラトの最新作は、想像以上にスケールアップした最高傑作にして本年度No.1クラスの名盤。 シンプリー・レッド(M-1)、ウェイン・ショーター(M-4)、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ初期名曲(M-7)、ローリン・ヒル(M-11)、マイルス・デイヴィス(M-13)と相変わらず選曲センスは抜群!そしてオリジナル曲はため息が出るほどの美しさ。前作のセルフ・リミックス(M-10)も収録。 プロデュースはロバート・グラスパー(p)が担当。ジャズやゴスペル、ヒップホップ、R&B、オルタナティブ・ロックなどのエッセンスを取り入れた斬新なスタイルで、新世代ブルーノート・レーベルの象徴らしくモダンなアトモスフィアに満ちたサウンド。グレッチェンのウィスパー・ヴォイスと調和している。 ピアニストはコンコードからのデビュー作が06年度グラミー賞2部門ノミネートされた期待のテイラー・アイグスティ。新世代の音楽家たちで作り上げたスピリチュアルでオーガニックな音像。そしてリリシズム溢れる絶品のサウンド。今一番、聴かれるべきニューヨークの音と言える。 新人ジャズ・ヴォーカリストを数多く輩出している「セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション」2004で優勝、ハービー・ハンコックやウェイン・ショーター他からも絶賛され一躍注目を集めている。05年にデビュー作『Gretchen Parlato』を、09年に2nd『In A Dream』を発表。09年には早くも来日公演を実現させている。

・ amazon music : Gretchen Parlato 03. The Lost and Found (2011) /

・ Google Play Music : Gretchen Parlato 03. The Lost and Found (2011) /

・ Spotify : Gretchen Parlato 03. The Lost and Found (2011)